沖縄県の琉米歴史研究会(喜舎場静夫理事長)は15日、1952~54年に県内で撮影された200枚超のカラー写真を公開した。写真は、当時の在沖米軍の小学校教員が撮影した。研究会会員で米国在住のドン・キューソン氏が入手し、同会へ提供した。
写真は県内各地で撮影。現在とは異なる街並みや自然の景観のほか、農作業の様子や米軍関係者と触れ合う県民の姿など、当時の生活が記録されている。
戦後10年に満たない時期に撮影された写真には、笑顔で写り、たくましく生活する県民の姿もある。喜舎場理事長は「昔の沖縄の人がどうやって戦争から立ち直ったのか。若い人にも写真を通じ、沖縄の人の力を感じてほしい」と話した。
同会では、日本復帰50周年を迎える2022年に、今回公開した写真を含めた写真展を開く予定という。