[県歯科医師会コラム・歯の長寿学](300)

イラスト・いらすとや

 例年新学期が始まってしばらくすると学校歯科医による歯科検診が実施されます。児童・生徒のお口の中の状態を、むし歯だけでなく、治療済みの歯、歯肉の状態、あごの関節に異常がないか、歯並びは正常であるか等トータル的にチェックします。しかし検診は行っただけでは意味を持ちません。

 先日、宮古地区で学校歯科保健研修会が開催されました。歯・口腔(こうくう)を通じて保健教育と保健管理が協調し「心身ともに健康な国民の育成を期する」活動です。学校での「歯・口腔の健康づくり」は、子供たちの「生きる力」の育成に重要との学校歯科保健の概要のもと、歯科医師はもちろん歯科衛生士、養護教諭の方々にも多数参加していただき、検診のあり方、それをその後どう活用していくのか学習する有意義な研修会でした。

 検診結果に基づき養護教諭がさまざまな形でデータを集計し、学校に合ったむし歯予防活動を実践し、検診結果を児童・生徒に配布します。そして、これからが最も大切なことですが、お子さんが持ち帰った検診票を基に保護者の方が、実際にお子さんのお口の中の状態をチェックし把握していただき、悪いところがあれば、かかりつけの歯科医院で診てもらい早期発見、早期治療し、新たなむし歯をつくらないよう予防することが大切です。検診票を持って歯科医院を受診すれば、歯科医師はむし歯の初期に治療することが可能となり、治療内容、治療期間、費用の面でも大きなメリットが生まれます。

 歯科医師は治療内容や今後の指導方針等を検診票に書き込みます、保護者の方にはそれを確認して、今後のむし歯予防の参考にしていただきます。養護の先生はその検診票を回収し、児童・生徒の歯科受診状況等を把握して今後のむし歯予防活動の参考とします。

 養護の先生、担任の先生、保護者の方々、歯科医師がチームで連携して、大切な子供たちの歯と健康を守って明るく健やかな未来へとつなげていきましょう。

       (我如古充  がねこ歯科クリニック 宮古島市