新型コロナ沖縄の今

「今必要とされる存在」 病院清掃員らに説く看護師 感染予防を徹底指導

2020年5月21日 05:10

 感染症予防の専門的な知識や技術を持つ「認定看護師」として県看護協会の感染管理認定教育課程で後進の指導に当たる谷村久美さんは、県内で唯一、総合ビルメンテナンス業の民間企業にも勤務する顔を持つ。新型コロナウイルスの感染拡大が懸念される中、医療機関や宿泊施設などで清掃や管理業務に当たる従業員が安心して働けるよう心を砕き、家庭内での対策も社内で広げている。(運動部・新垣亮)

感染予防の認定看護師として活動する谷村久美さん=浦添市勢理客・国際ビル産業

 日本看護協会が2001年に始めた認定制度の「1期生」の谷村さんは普段、県看護協会の専任教員として認定看護師の育成に当たる。その傍ら、週1度勤務するのが「国際ビル産業」(本社・浦添市)。インフェクション・コントロール(感染管理)のアドバイザーとして2016年に入社した。

 県内医療機関や宿泊施設、商業・文化施設で清掃や設備管理、警備などの業務に携わるベトナム出身の技能実習生も含めた従業員へ、感染予防の提案や助言、指導を行うのが主な役割。研修を重ねるほか、各現場に出向き感染予防策のチェックも抜かりがない。

 普段から季節性インフルエンザなどのタイムリーな情報提供や手洗いなどの習慣の大切さを強調してきた谷村さん。「家庭でも実践できるよう分かりやすく伝える」がモットーだ。新型コロナウイルスの流行で社会が揺れる中、医療機関の清掃などに当たる従業員は「今、社会に必要とされている存在」として自覚してもらい、対策を徹底する行動につなげるよう導いている。同社の上地宏和社長は「専門の知識があれば従業員を安心して現場に送り出せる。社に寄せる信頼も高くなる」と話す。

 「感染対策は医療機関だけが行えば良いものではない」と考える谷村さん。平時から、高齢者の介護施設や障がい児の入所施設などで対策に認定看護師が関わっていく必要性を強調する。現在、県内には約50人の感染管理認定看護師がいるという。後進を育てていく上でも「教育課程で学んだ役割を各施設で全うできるように関わっていきたい」と、これまで培った20年のキャリアをさまざまな場所で役立てたい考えだ。

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