沖縄タイムス+プラス ニュース

[街の課題こう解決 6・7県議選]那覇市・南部離島区・定数11 (1)待機児童対策と保育の質向上(2)離島振興策

2020年5月24日 20:00

 6月7日投開票の県議選まで2週間余り。各選挙区には過疎化や待機児童など、地域固有の課題がある。選挙区ごとに主要な2点を挙げ、立候補予定者へ解決に向けた政策や考え方を聞いた。(県議選取材班)

[街の課題こう解決](1)待機児童対策と保育の質向上(2)離島振興策

崎山嗣幸氏(72)=社民公認

保育士の養成を支援

 (1)保育園整備と保育士の確保が重要だ。保育士養成支援や潜在保育士の復職支援、待遇改善助成、負担軽減策としての人工知能(AI)活用など、労働環境改善が急務である。

住民の定住条件確保

 (2)住民の定住条件確保が最重要。地域経済の活性化や雇用の確保、空港・港湾整備による交流人口の増大を図る。離島の魅力を生かした観光振興や交通費負担軽減、医療支援を拡充する。

比嘉京子氏(69)=社大公認

定員割れの原因追究

 (1)公立、認可保育所で生じている定数割れの原因を明確にすることで解消される。質の担保には保育士の配置基準を現行の1.5倍以上にし、公定価格の人件費の算定額を上げる。

医療格差の是正推進

 (2)離島と本島の医療格差を是正する。離島特有の交通、生活にかかるコストの低減に力を入れ、通信格差の是正のほか、教育や福祉などの向上を図り、定住条件を整備する。

渡久地修氏(67)=共産公認

労働条件と待遇改善

 (1)国と市が保育への公的責任を果たすべきだ。保育士の賃上げなど労働条件と待遇改善を進め誇りを持てるようにする。国の規制緩和政策などをやめさせ、保育の質を確保することが大事。

産業創出や観光支援

 (2)人口減少や物価高など課題は多い。離島の不利性を解消するため国、県の積極的な支援策が必要。離島の魅力を生かした産業創出、観光、教育振興などをさらに支援する必要がある。

比嘉瑞己氏(45)=共産公認

保育士の正規化促進

(1)保育士不足による待機児童の発生が課題。保育士の待遇改善と正規化促進が「保育の質」を担保することにつながる。長時間勤務、休暇が少なく取りづらいなど環境改善策が必要。

生活のコスト低減化

 (2)医師不足の解消や交通コスト、ガソリン価格、水道料金など生活コストを低減し定住条件を整備することが必要。久米島海洋深層水など離島の特性を生かした産業振興で雇用を増やす。

西銘啓史郎氏(62)=自民公認

処遇見直し施策必要

 (1)資格を持ちながら保育士として働かない問題を解決しない限り待機解消と質の担保にはつながらない。給与を重視する労働者と経営者のギャップ解消には処遇改善などの施策が必要。

医療や教育の差是正

 (2)離島共通課題である▽生活物資の価格差▽医療格差(出産費用、救急搬送)▽重い航路運賃負担▽建築資材等の価格差▽教育問題−などを是正し、個別課題とともに解決する。

山川典二氏(65)=自民公認

認可外の諸条件改善

 (1)認可外保育園の諸条件を認可園並みに引き上げることが必要で、保育士の待遇改善と活発なリクルート策を講ずるべきだ。国と粘り強く交渉し、制度改善などの制度改正が重要だ。

若者定着へ産業振興

 (2)若者の定住化と地場産業振興が重要。教育と医療の格差是正に向けオンラインを活用した水準の高い教育を提供し、簡易な診療システムを導入すべきだ。離島運賃の大幅削減も必要だ。

上原章氏(64)=公明公認

ミスマッチ解消必要

 (1)認可化を加速させ、同時に園の所在地や年齢枠のミスマッチの解消が必要だ。保育の質改善には保育士の確保や処遇改善、認可外保育園への支援策拡充が重要と考える。

独自産業や自然活用

 (2)離島振興なくして沖縄の発展はない。離島にしかない独自の地場産業と自然がある。離島全体を大枠で見ず、一つ一つの島に向き合い、それぞれの課題解決に取り組むことが重要だ。

當間盛夫氏(59)=無所属

待遇改善へ制度改革

 (1)待機児童解消と質の高い保育を担保するには、保育士の待遇改善に尽きる。待遇改善に向け、抜本的な制度改革が必要だ。

船舶運賃の低減重要

 (2)航空、船舶の運賃低減が重要。船舶購入支援の充実も必要だ。新振興計画で離島政策を最重要政策にすべきだ。久米島の海洋深層水取水増設を実現し、久米島モデルの産業振興を図る。

喜友名智子氏(43)=立民公認

保育士の待遇を改善

 (1)県は2020年度の待機児童ゼロを1年先送りしたが、保育士の給与や労働環境の改善が急務。立憲民主党の保育士等処遇改善法案の成立を求めていく。

遠隔授業の本格化を

 (2)遠隔授業を本格化させ、離島の高等教育を確立し「十五の春」を解消する。観光や特産物など島内産業への支援で住民所得を向上させ、子を産み育てる生活環境を整備する。

新垣淑豊氏(44)=自民公認

拠点保育所整備図る

 (1)土曜保育のニーズを調べ、那覇市独自の保育料設定で拠点保育所の整備を図る。保育士確保の予算を振り分け、給与、定着率を上げ、供給不足を解消する。

離島定住の充実推進

 (2)本島に学生寮の整備拡充を図り、航空・船舶運賃や教育、医療・福祉などを補助している現沖振法が期限を迎えても離島で安心して定住できる働き掛けを行い、住民の負担軽減に取り組む。

仲村家治氏(58)=自民公認

保育士の給与向上を

 (1)保育従事者の処遇改善には人材確保が必要だ。そのためには、保育士の給与の上乗せを講じる必要があり、市町村と調整して県の予算を投じるべきだ。

離島インフラを整備

 (2)運航助成で交通事業者のコスト軽減、離島の特性を生かした観光産業を支援。地域に即した農水産業の発展戦略化、本島周辺離島における観光・農水産業のインフラ整備を進める。

翁長雄治氏(32)=無所属

待機児童解消へ尽力

 (1)那覇市の待機児童解消に向けて、保護者ニーズとのミスマッチを防ぎ、保育士の定数確保と待遇改善で充足した保育士確保を進める。

教育格差解消目指す

 (2)空・海路による本島への渡航費や少子高齢化による小中学校の継続だ。県は独自の渡航費補助を行うべきであり、離島と本島で教育格差が生じないように取り組みを推進する。

嘉手苅生佳氏(43)=無所属

他県参考に保育充実

 (1)認可外保育施設の認可や保育士給与補助の上乗せプランなど、県外自治体の成功事例を参考に県と那覇市が連携した課題解決を図りたい。

農業振興に取り組む

 (2)情報通信技術(ICT)を使った教育・医療の充実や生活必需品にかかる運送費軽減、陸上養殖場と加工場整備による新たな地場産業の創出、スマート農業のモデル地域で農業振興に取り組む。

山田マドカ氏(40)=無所属

無認可保育所を充実

 (1)施設や人員配置のハードルが高く、無認可保育園の認可が少ない。次善の策として、無認可保育園への人件費補助や保育所に利用できる空き店舗の家賃補助を行うべきだ。

教育・医療費を公費で

 (2)徒歩圏内で生活要素が手に入るコミュニティー形成を重視し、現金支出の教育費と医療費を可能な限り公費で負担する。優れた自然環境や共助で過ごしやすい地域形成が必要だ。

依田啓示氏(46)=無所属

保育の不均衡を是正

 (1)児童数が多い地域に保育所が少ない不均衡な配置政策が原因。市内にスクールバスを運行させ、市が施設を借り上げて保育所を整備する対策が急務だ。

補助拡充で離島支援

 (2)高校が少ない南部離島では、子どもたちが中学卒業後に親元を離れて生活するため苦労しており、生活・渡航費の補助を拡充する。増税で離島は中古車の維持費負担も大きく、手当すべきだ。

石田辰夫氏(67)=無所属

民間の保育所を拡充

 (1)待機児童解消に向けて保育所を増やす。民間による保育所も拡大させ、研修などで保育の質を高めることが必要だ。

低収入の住民を救済

 (2)那覇と南部離島の課題は、収入が国の定める基準より少ない。生活保障が行き届きづらい住民を離島と県福祉事務所が連携して救済する体制構築が必要になる。

 
前の記事へ 次の記事へ
沖縄関連、今話題です(外部サイト)
JavaScriptをOnにしてください
きょうのお天気
沖縄タイムスのイチオシ