上原麻衣子さんから寄せられた手紙とマスク
上原麻衣子さんから寄せられた手紙とマスク

「心締め付けられた」「何かお役に」 コロナで苦境のタクシー運転手へ 感謝の手紙やマスク

2020年5月22日 10:09
社会・くらし

 いてもたってもいられなくなり筆をとりました-。新型コロナウイルスの影響で収入が激減したタクシードライバーの苦境を報じた沖縄タイムスの記事(4月16日付第2社会面)が反響を呼んでいる。本紙ホームページやヤフーで閲覧数が計27万PV(ページビュー、5月15日現在)を超えたほか、本紙に手紙やメールが複数寄せられた。

 掲載されたのは「空車5時間 どうすれば タクシー乗務員 売り上げ激減 『生活できぬ』辞めた同僚も」との記事。客が減って収入が半分以下になり、うがい用の塩水で空腹を満たす50代のタクシー乗務員の男性を取り上げた。

 「こんな手紙を書くのは生まれて初めて」と手書きの便りを寄せたのは、浦添市の上原麻衣子さん(38)。「心がしめつけられる」「胸の奥がぐっとさせられて、いつまでたっても消えない」とつづり、本紙にマスクを託した。

 これまでに乗ったタクシーであめをもらったり「おしゃべりが楽しかったから」と料金をまけてもらったりしたこと。旅行に来ていた大切な友人をホテルまで送り届けてもらったこと。出会った乗務員との心温まる思い出を振り返り「もともと苦手なタクシーも運転手さんのおかげで平気になりました」と感謝を伝えている。

 本紙を通じて手紙を読んだ男性は「苦しい生活は今も続いているが、手紙を見て感動した。うれしくなり、前向きに頑張ろうと思いました」と話した。

 そのほか「衝撃受けた」「何かお役に立てないか」といったメールも複数寄せられた。

●疑問・困りごと募集

 新型コロナウイルスの感染が広がり、くらしや経済、学校生活に影響が広がっています。読者の皆さんがいま困っていることを、ぜひお寄せください。沖縄タイムスは、県民の「疑問」や「困り事」などを共有する企画を始めています。

 受け付けは下記から特設サイトにアクセスするか、郵送で郵便番号900-8678、那覇市久茂地2の2の2「沖縄タイムス編集局社会部」まで。ファクスは098(860)3483。メールはshakai@okinawatimes.co.jp

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