沖縄県中城村のイメージキャラクター「護佐丸」。就活中という設定だが、村内外の企業から「うちの商品のラベルになってくれないか」「名刺のアクセントとして入ってくれないか」とオファーがある。申請に応えること年間20~30件。「ごさまるの日」に当たる5月30日、11回目の誕生日を迎える。(中部報道部・平島夏実)

中城村のイメージキャラクター「護佐丸」(同村ホームページから)

「護佐丸」をあしらったパッケージでノニのジュースを販売する海邦ファームの與那嶺安雄社長(中央)と生産農家の安里清一さん(左)、妻の艶子さん=9日、中城村伊舎堂

中城村のイメージキャラクター「護佐丸」(同村ホームページから) 「護佐丸」をあしらったパッケージでノニのジュースを販売する海邦ファームの與那嶺安雄社長(中央)と生産農家の安里清一さん(左)、妻の艶子さん=9日、中城村伊舎堂

 護佐丸は琉球王朝時代の中城城主。2009年5月30日早朝、中城城跡でタイムカプセルのような物が見つかり、朝日が差した瞬間にイメージキャラクター「護佐丸」が誕生したことになっている。

 築城の匠(たくみ)と言われるだけあって、特技は日曜大工。一人でも多く友達をつくりたいとの思いから、村内のイベントはもちろん、村外にもできるだけ足を運んできた。中城でキャンプを張るサッカーJ1、ガンバ大阪のホームスタジアムに駆け付けたこともあるが「就活中でお金がないので、飛行機での移動はなるべくごめんなさい」と明かす。

 そんな護佐丸を応援しているのが地元企業だ。沖縄ホーメル(村当間、比嘉昌治社長)は約10年前から、お中元用とお歳暮用のハムギフトに護佐丸のステッカーを貼っている。ハムの商品名は「沖縄の味」。そこに護佐丸が加わることで、県外のお客さんからも「ますます沖縄らしくていいね」と好評だという。

 海邦ファーム(沖縄市、與那嶺安雄社長)は3年前から、護佐丸をあしらったパッケージでノニのジュースを販売している。與那嶺社長は「ノニと護佐丸を全国に広めて、できれば観光も盛り上げたい」と話す。村伊舎堂でノニを生産する安里清一さん(86)によると、伊舎堂は護佐丸の長男の子孫が多い集落だといい、自身もその1人。「ご先祖のご先祖がこんなにかわいいキャラクターになるなんてねぇ」と目を細める。

 ほかにも村内には、「安全第一」の旗に護佐丸のイラストを入れている建設業者や、護佐丸の形の大判焼きを製造するイベント業者がいる。村は「営利目的ではなく、中城をPRしてくれる趣旨であればどんどん使ってもらっています」と歓迎している。