25日午前6時10分ごろ、那覇市具志3丁目のゲーム喫茶店で「客に刃物のようなもので首を切られた」と男性従業員から110番通報があった。豊見城署によると、店内にいた従業員の男女2人が首付近を切りつけられ、女性は搬送先の病院で死亡した。

従業員2人が男に切りつけられた喫茶店=25日午前8時55分、那覇市具志

強盗殺人事件のあった喫茶店

従業員2人が男に切りつけられた喫茶店=25日午前8時55分、那覇市具志 強盗殺人事件のあった喫茶店

 犯人の男は現金を奪い、逃走を続けている。県警は強盗殺人事件として同署内に特別捜査本部(本部長・崎原永克刑事部長)を設置。142人体制で逃げた男の行方を追っている。

 同署によると、逃げた男は40代くらいで中肉。白色の上着、長ズボンを着ていた。被害額は分かっていない。捜査関係者によると、男は犯行後、店舗裏口から外へ出て、現場東側の住宅街へ自転車で逃走した。

 首を切りつけられて死亡した従業員は、宜野湾市普天間の47歳女性。心肺停止の状態で本島南部の病院に搬送されたが25日午前8時半、死亡が確認された。26日に司法解剖して死因を調べる。

 署などによると、犯人の男は客として喫茶店に来店し、ゲーム機で遊んでいたが突然、30代男性従業員に現金を要求。男性が拒むと、首付近を切りつけたという。ほかに客はいなかった。

 けがを負った男性は近くのコンビニに逃げ込み、通報した。駆け付けた警察官と消防隊員が、店内のカウンター手前で血を流して倒れている女性従業員を発見した。現場で凶器は見つかっていない。

 那覇市消防局によると、男性従業員は右首を長さ10センチほど切られていた。意識はあるという。搬送先で治療を受けている。

 県警は事件発生後、県外への逃走を防ぐため空港や港などに捜査員を置く緊急配備を敷いた。豊見城市内のほか那覇市、糸満市、八重瀬町など南部一帯に捜査範囲を広げている。

 署や県警捜査1課によると、事件現場となったゲーム喫茶店は花札などができるゲーム台が置かれていた。周辺住民によると、24時間営業しているという。

 現場は国道331号に近く、国道沿いにはレンタカー店や飲食店が立ち並ぶ。男が逃走したとみられる国道と反対の東側にはアパートや一戸建て住宅が密集する住宅街となっている。