早朝の静けさに包まれた住宅街に、けたたましいパトカーのサイレン音が鳴り響いた。那覇市具志のゲーム喫茶店で25日起きた強盗殺人事件。従業員2人を死傷させた容疑者は逃走を続け、近隣住民に不安や動揺が広がった。

(資料写真)パトカー

 現場周辺は規制線が張られ、物々しい空気に包まれた。店舗裏口付近には複数の血痕が残り、足跡などを調べる鑑識作業は夕方ごろまで続いた。防犯カメラ映像を探したり、周辺住民に聞き込みをしたりする捜査員の姿も見られた。

 近くに住む30代男性は、被害店舗は深夜も営業していたといい「表のシャッターが閉まっていても、午前2~3時ごろに裏玄関から出入りする人を何度か見たことがある」。近隣の60代男性は「(発生時間帯の)6時ごろはいつもシャッターが下りた状態」と説明し、「閑静な住宅街でこんな事件は初めて」と驚く。

 近くのレンタカー店の男性(22)は物々しい雰囲気に「いつもは店員4~5人だが、新型コロナウイルス対策で、今は1人体制だから不安。早く捕まってほしい」と顔をこわばらせた。

 犬の散歩で毎朝付近を通るという女性(37)は「うそ。まさか、こんな近所で。怖い」と何度も口を覆い、「新型コロナの影響でお金欲しさから、とかじゃないよね。こんな近くで、人まで傷つけられるなんて」と声を震わせた。

 隣接するコンビニを訪れた市内の女性(68)は、規制線が張り巡らされた現場の様子に「鳥肌が立った」と言葉少な。一緒にいた娘(47)は、自身の子どもが通う小学校からの連絡で事件を知ったといい「早く捕まってほしい」と話した。