[命ぐすい耳ぐすい 県医師会編](1231)

こんな時に予防接種?

 新型コロナウイルスが猛威を振るい、外出自粛が推奨されている状況で予防接種のため病院を受診することもよくないのでは、と考える保護者がいらっしゃると思います。でも、ここは一つ冷静に考えてみましょう。

 日本ではまだ、少なくない数の子どもたちが、ワクチンで予防できるはずの病気(VPDと呼ばれます)に感染して、重い後遺症で苦しんだり、命を落としたりしています。

 例えば麻疹(はしか)は2018年の世界保健機関(WHO)の推定では世界中で14万人以上が死亡していると考えられています。現在の日本では麻疹による死亡者は0ですが、1990年代までは毎年10~20人ほどの死亡数でした。他のVPDでも同様なことが言えます。

 一方新型コロナウイルス感染では現在までの状況から、小児に対しては重篤化のリスクは低いと推測されています(5月7日時点で日本の10歳未満の感染者は253人、重症者1人、死亡0人です。大人と比べてみてください)。