沖縄県中城村屋宜区の伊佐常吉さん(84)宅の庭にある直径2センチのパイプの口から、ガジュマルの苗が芽吹いている。伊佐さんは「野鳥のふんの中に実が混じっていたのでは。土がなくても芽吹く植物の生命力がたくましい。大事に育てたい」と目を細める。

パイプの口から芽生えたガジュマルの木に囲まれた伊佐常吉さん=24日、中城村

 パイプは家庭菜園用に使おうと車庫のそばに立ててあった。苗に気付いたのは約1カ月前。25日現在は青々と約10センチほどに成長している。1年前にも別のパイプからガジュマルが芽吹き、肥料を施し、頃合いをみてパイプごと鉢に挿し養生してきた。木は順調に生育し、樹高約170センチとなっている。

 伊佐さん宅の庭にはミカン、トマト、オクラなど季節の野菜や果物がなり野鳥が頻繁に飛来しているという。パイプ2本のガジュマルの成育を楽しみにしているという伊佐さんは「動植物は心を癒やす。養生し大切に育てたい」と声を弾ませた。(翁長良勝通信員)