新型コロナウイルス感染拡大の影響で外出する機会が減る中、リスナーが体を動かすきっかけにつながればと、沖縄県読谷村の地域コミュニティー放送局「FMよみたん」が4月中旬から平日に1日2回、番組内でラジオ体操の音源を流している。時間になるとスタッフも作業の手を止めてラジオ体操で体を動かす。リスナーからの評判も上々だという。
(中部報道部・大城志織)
新型コロナの影響で自粛生活が続き、家に閉じこもりがちで運動ができない現状を解消できないかとFMよみたん副局長の比嘉美由紀さんが考え、「みんなができる運動」としてラジオ体操を提案した。平日の午前8時と午後3時に番組内で取り入れている。午後はウチナーグチ版を使い、体操前のトークは全スタッフが日替わりで話す。
25日は総務経理の長嶺千草さんが担当。「コロナ、コロナでイライラしているそこのお母さん。誰も悪くないさーね。だからみんなで体を動かしてリフレッシュしましょう」と呼び掛け。2人の子どもがいる長嶺さんが母親目線で優しく語り掛け、この日の午後の体操がスタートした。
リスナーからは「事業所でラジオ体操やっているよ」「音楽が流れると体を動かさなきゃいけないね」などと反響があり、新型コロナの感染拡大の収束後も続けていく方針だ。比嘉さんは「こんな時期だからこそ、みんなで楽しみながら体力づくりをしていきたい」と話した。