戦後75年に合わせ、沖縄歴史教育研究会と県高教組が県内の高校生を対象に実施した平和教育に関するアンケートで、沖縄戦を学ぶことについて「とても大切」「大切」とした生徒は計95・5%に上り、1995年からの5年ごとの調査で過去最高となった。

沖縄戦を学ぶ

米軍基地「撤去」「整理・縮小」すべきと答えた割合の推移

沖縄戦を学ぶ 米軍基地「撤去」「整理・縮小」すべきと答えた割合の推移

 一方、沖縄の米軍基地について「全面撤去」「整理・縮小」の合計は60・8%で2005年から3回連続で減少し、基地の容認傾向の広がりが浮かび上がった。

■継承者の自覚

 沖縄戦の学びを「とても大切」「大切」と回答した生徒の合計は、1995年調査の91・3%から毎回90%台で推移してきた。今回は「とても大切」68%、「大切」27・5%、「特に必要ない」1・5%、「過去の事は学ぶ必要はない」0・5%、「分からない」2・5%だった。

 沖縄歴史教育研究会は「戦争体験者が減少する中、多くの若者が沖縄戦の継承者としての自覚を強く抱くようになったと思われる」と分析している。

■基地容認の広がり

 基地への抵抗感が弱まっている傾向も示された。沖縄の米軍基地の「全面撤去」8・3%、「整理・縮小」52・5%を合わせた60・8%は、前回2015年調査を1・2%下回った。米兵による暴行事件があった1995年の83・8%と比較すると、23ポイント減少している。

 同会は「高校生は基地の歴史的経緯や実態がよく分からず、脅威の認識も低い。基地が風景としてしか認識されていない」と指摘。目の前の課題である基地問題より沖縄戦に重点を置きがちな平和教育の現状について、再検証が必要とした。

 アンケートは昨年11月から今年3月にかけ、県内の高校2年生を対象に実施し、42校1653人から回答があった。