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「こんな状態で選挙やるのか」 えんぴつ62万本、県選管の苦心 関心高まるネット投票

2020年6月3日 10:16

 新型コロナウイルスの影響で、全国の市町村長選挙の投票率が相次いで過去最低になった。県議選を前に県民からは延期を求める声も漏れていたが、県選挙管理委員会は「3密対策を徹底しているので、安心して投票に行ってほしい」と呼び掛ける。一方、実現には至っていないインターネット投票も、感染リスクを払拭(ふっしょく)する手段としてさらに関心が高まりそうだ。(社会部・光墨祥吾、政経部・砂川孫優)

ビニールシートで仕切られた期日前投票所=5月30日、南城市役所

■批判の声相次ぐ

 「こんな状態で選挙をやるのか。延期すべきだ」「(選挙にかかる)税金を他の予算に回せないのか」

 県内で新型コロナ感染が広がっていた頃、県選管には県民から、こんな内容の電話やメールが届いた。

 ほかの複数の市選管でも「今回の選挙はやめるべきだ」「さまざまなイベントが中止になる中、選挙は行うのか」などと叱責(しっせき)に近い声もあった。

 本島南部の市選管では職員同士で不安を口にしていた。担当者は「1人でも職員が感染すれば、選管の機能はまひする。『このまま選挙をして大丈夫か』と職員の間でも不安視していた」と振り返る。

 県選管は投票所での3密を防ぐため、あの手この手で感染を防ぐ方策を講じている。

 まず、投開票当日は人が集まる可能性が高いため、期日前投票の積極的な利用を会員制交流サイト(SNS)やテレビ・ラジオCMで周知している。

 投票所ではこれまで使い回していた鉛筆を、使い捨てに変更し、62万本用意。ビニールシートで仕切りを作り、選挙スタッフはフェースシールドを着ける徹底ぶりだ。担当者は「十分な対策をしているからこそ、投票率は気になりますね」と苦笑い。

 
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