10月10、11日に予定されていた「第50回那覇大綱挽ひきまつり」について、実行委員会を主管する那覇大綱挽保存会、那覇市、市観光協会、琉球放送による幹事会は4日までに、新型コロナウイルス感染防止のため中止する方針を固めた。6月中に正式決定する。中止は1988年、昭和天皇の病状が思わしくないことを理由に自粛した第18回以来、32年ぶり2度目。

昨年の那覇大綱挽=2019年10月13日

 実行委事務局の市は3日、構成20団体に書面表決書を送付した。過半数の賛同を得た上で、6月第3週にも中止を正式に表明する見通し。実行委を開き実施可否を判断する予定だったが、新型コロナ感染防止の観点から「実行委招集は適切でない」と判断し、書面決議に変更した。

 市は「かなり多くの人が集まるイベントで、密集・密接は避けられず、感染防止策を完全に取ることはできない。参加者、来場者の健康と安全を最優先に考えた結果だ」と説明した。

 1935年を最後に途絶えていた大綱挽は、市制50周年事業として戦後の71年に復活した。以来、台風による延期はあったものの、中止は88年の1度のみ。保存会の玉城正一会長は「断腸の思いの一言に尽きる。市制100周年の来年は、素晴らしい綱引きにしたい」と話した。