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「マスクは?」「あ、忘れた」うっかり防ぐマスクポスト 給食の配膳も廊下で

2020年6月5日 16:45

 「おはよう。マスクは?」「あ、忘れた」。5月28日午前8時前。うるま市立具志川中学校(生徒683人)の校舎前で教師が登校する生徒たちに声を掛け、マスクを忘れた生徒に手渡した。

「3密」を避け、距離を保って並び、廊下に設置したテーブルで給食を配膳する生徒たち=5月27日、うるま市・具志川中学校

 マスクは学校で購入したものや、保護者らから寄付されたもの。玄関前には「マスクポスト」が設置され、自由に寄付できるようになっている。

 21日の学校再開後、2校時と給食の間に手洗い時間を設けた。屋外にある蛇口からホースを延ばし、廃棄予定だった机に取り付けて作った密集せずに手が洗える簡易的な手洗い場を、給食当番用に活用している。

 給食の配膳は教室内ではなく廊下に設置したテーブルで行う。授業の資料も廊下のテーブルに準備し、生徒が自ら取りに行くようにするなど、人の接触を減らす工夫をしている。

 3年の鈴木綾海さん(14)は新たなルールを「最初は戸惑ったけど、もう慣れた。友達と会える方がうれしい」と中学生らしい柔軟さで受け入れる。

 3年の大城颯さん(14)は「受験もあるので勉強が心配だった。学校に来られるだけでもありがたい」と喜びながらも「グループ学習ができないのが寂しい」と残念そうな表情を見せた。

 與那覇直樹校長は、全校集会が開催できず、生徒とのコミュニケーションが取りづらくなっていることを危惧する。「修学旅行など大規模な行事をどうするか。考えることは山積み」。周囲と相談しながら少しずつ、新たな学校生活を構築している。

 市教育委員会は学校再開に際してガイドラインを作成したが、校舎の構造や学校規模によって細かい対応は変わる。市内には離島もあり、地区によって地域性も大きく違う。嘉手苅弘美教育長は「各学校の工夫を共有して現場の不安を拭い去りたい」と語った。

(中部報道部・宮城一彰)

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