記者が見た あの勝負

集大成「強い沖縄」を証明 信頼を力に なぎなた団体戦の神髄[記者が見た あの勝負]

2020年6月18日 05:50

[記者が見た あの勝負]2010年9月27日 千葉国体なぎなた少年試合

少年試合で優勝して空港で出迎えを受ける(前列右から)石原舞子、城間望、城間さやか=2010年9月29日、那覇空港

少年試合の優勝を伝える2010年9月28日付スポーツ面

少年試合で優勝して空港で出迎えを受ける(前列右から)石原舞子、城間望、城間さやか=2010年9月29日、那覇空港 少年試合の優勝を伝える2010年9月28日付スポーツ面

 単独都道府県で最後の開催となった全国高校総体「美ら島沖縄総体」、高校野球興南の春夏連覇-。2010年は沖縄が全国の高校生スポーツを席巻した。

 美ら島総体では、なぎなたで知念が5人制の団体を制覇。その年の集大成となる千葉国体には知念と首里から選抜メンバーが出場し、3人制の少年試合で1987年の海邦国体以来23年ぶり2度目の優勝を果たした。選手強化の成果が結実した瞬間だった。

■厚い選手層

 沖縄代表は、全国総体個人試合準優勝者で団体制覇の大将を務めた知念の城間さやか、個人試合で全国総体5位に入った首里の石原舞子、同じく首里の城間望のいずれも3年生。城間さ、石原の2人は前年から取材していて力があることは分かっていたが、国体初出場の城間望はけがが続いていたこともあったようで、私がほぼ初めて接する選手だった。

 その城間望が二枚看板に続けとばかりに、中堅として躍進した。国体は引き分けがなく判定でも勝負が決まる。153センチとチーム一小さな体で長さ2メートルを超すなぎなたを存分に振り回し、9月26日の初日は1回戦から準々決勝まで石原と共に負けなし。全国総体で団体に出場できなかった首里勢が引っ張り、沖縄の層の厚さを証明した。

 快進撃は翌27日も続く。京都との準決勝を3-0で難なく突破し、いよいよ優勝が目前に迫った。

■強敵を逆転

 決勝の相手の熊本は当時全国で2番目に多い6度の優勝を誇る強豪県で、沖縄勢が九州大会や全国大会で何度も阻まれてきた高い壁だった。全国総体で団体準優勝した熊本西の主力3人をそろえた相手に先鋒(せんぽう)の石原が1本負けを喫し、いきなり後がなくなった。

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