漫画家の野村宗弘さんが沖縄の風習や文化を題材に描いた漫画「のんびりヌルントゥルン」上下巻が5月に発売された。

「のんびりヌルントゥルン」

野村宗弘さん(提供)

「のんびりヌルントゥルン」 野村宗弘さん(提供)

 主人公の若い男性カメラマンが沖縄に滞在し、住民と交流しながら歴史や風習などを知っていく内容。沖縄の女性が手や腕に模様を彫ったハジチ(針突)や清明祭、日本復帰や米軍基地、ヤギ食文化など多岐にわたるテーマを本土出身者の視点で紹介する。

 電子書籍での連載を単行本にまとめた。沖縄を題材にした理由は編集長の勧めもあったが、約10年前の沖縄旅行での思い出が大きかったという。野村さんは「海辺でおじいに話しかけられた。戦前の思い出を語ってくれて、その様子がとても美しかった」と振り返る。その時のエピソードを漫画に描きたいと思い、連載を決めた。沖縄には3、4回通い、企業の社長や政治家、バーの店員など多くの人から話を聞いて回った。方言監修の宮里寿巳(としみ)さんからも多くの文化を教わった。

 野村さんは広島育ちで、沖縄をテーマにした内容に「自分が描いていいのか」と当初迷いもあったという。それでも「純粋に沖縄の人が好き。人に気を遣わせない優しさやおおらかさ、したたかさもある。それを感じられるような漫画を描きたい。県外の人には、沖縄ならではの驚きの風習や文化を知ってもらえたら」と話した。

 発行は実業之日本社。県内主要書店などで販売予定。