千葉県にある東京ディズニーランド、埼玉県にある東京国際大学…。所在地とは異なる「東京」を冠した施設が多々ある

▼茨城県でも最近、茨城空港の海外向けの愛称が話題になった。海外客取り込みを図ろうと設置された県の有識者会議が「Tokyo Ibaraki International Airport」と知事に答申したが、県民の反発を受けて「Tokyo」を省いた愛称に決まった

▼有識者会議の答申では「茨城は国際的な知名度が低い。海外へのプロモーションには東京という言葉は魅力的」との説明だった。一方で、パブリックコメントやネット上では「茨城の誇りが失われる」などの批判が相次いだ

▼茨城県は、民間シンクタンクの「地域ブランド調査」で昨年まで7年連続最下位になっている。東京の冠に頼る気持ちも分かるが、茨城の魅力を国内外にもっと発信していい

▼沖縄では那覇空港の第2滑走路の運用が始まった。コロナ禍で航空需要は減少し、収束後を見据えた観光や経済振興をどう回復させるかが重要だ

▼インバウンドだけに頼れない今、地方間の物流や交流の活性化で困難を乗り切る戦略も必要になってくる。コロナ禍で知ったのは、東京集中、東京至上主義の危うさ。今こそ地方の魅力を見つめ直すことが、コロナ後のポイントになるかもしれない。(吉川毅)