[私たちにできること コロナ禍をのりきる]
新型コロナウイルスの影響で困窮している人に食料品を提供し、支援しようと、高校生有志らが結成した「学生ボランティアゆがふ」が6、7の両日、イオンモール沖縄ライカムで食料品の寄付を募る「フードドライブ」を実施した。学生らは買い物客らに声を掛けて「フードドライブ」の仕組みを説明し、食料品の寄付を呼び掛けていた。(中部報道部・仲村時宇ラ)
同様の取り組みは5月にも那覇で行っており、今回が2回目。新型コロナの影響で仕事を失うなどして困窮し、食事が十分に取れない人がいることを知った那覇国際高校3年の平敷雅さん(18)が企画した。留学していたアメリカで、食料品の寄付が日常的に行われていたことから「沖縄でも同じような取り組みができないか」と思い付いたという。
今回は平敷さんらの呼び掛けに、2日間で県内の学生約50人がボランティアとして参加。高校生だけでなく、大学生も参加するなど支援の輪が広がっている。平敷さんは「最終的には県全体に取り組みを広げ、フードドライブを沖縄に定着させたい」と話した。
6日には、米やレトルト食品、缶詰、調味料など約600個の食品が集まった。学生らの取り組みに賛同し、窓口を訪れた北中城村在住の仲松綾子さん(45)は「できるだけ簡単に調理でき、栄養価の高い食品を選んだ」と笑顔で話し、レトルト食品を寄付した。
集めた食料品は、企業や個人から寄贈された食品を困窮世帯などに無償提供するNPO法人フードバンクセカンドハーベスト沖縄に提供される。