沖縄県西表島の民家で9日夜、ゴバンノアシの開花が確認された。ゴバンノアシは環境省レッドリストの絶滅危惧1A類に位置付けられ、サガリバナ科に属する。サガリバナと同じ一夜花だが、サガリバナは下向きに花が咲くのに対し、ゴバンノアシは上向きに花が咲くので、縁起物といわれる。

鮮やかな花を咲かせるゴバンノアシ=9日、竹富町西表島

 本州では希少な観葉植物として販売されている。民家の住人の男性(65)は「28年前、海外からの漂着種子が海岸に根付き、30センチほどの高さになったものを見つけ、家の庭に植えた。花が咲くと、木の下で仲間と酒を飲んだ」と振り返り、「今年は葉っぱの形が例年に比べて細長い。いつもはもっと丸みを帯びている。こんなことは初めて。うるう年だからか。大きい台風が来るんじゃないかな」と少し気掛かりな面持ちで話した。

 果実の形が碁盤の脚にそっくりなことが名前の由来。5月中旬から秋ごろまでが見頃で、甘い香りがする。熱帯地域に生育し、国内では八重山諸島でわずかに自生する。(前大歩通信員)