東京は梅雨入りしたばかり。先日、地下鉄から外に出ると突然雨が降りだし、コンビニに駆け込んでビニール傘を購入した。こんなふうに行き当たりばったりで傘を買ってしまうため、いつの間にか自宅に何本もたまっている

 ▼気象情報会社の2017年調査では、1人当たりの傘の所有本数は東京が4・1本と全国一だった。都心にはコンビニも多く、ビニール傘が安価で気軽に買えることも影響しているようだ

 ▼日本洋傘振興協議会によると、傘の国内年間消費量は推計で1億2千~3千万本程度。そのうち、ビニール傘は年間約6500万本が消費されているという(外資系リサイクル会社の推計)

 ▼ビニール傘の多くは使い捨てされている。壊れて捨てられた傘も路上でよく目にする。鉄とプラスチック部分の分別が難しいことからリサイクルにも向かない。日本の環境問題の一つだ

 ▼一方で、都内では駅や電車で忘れられた傘を企業が再利用したり、アプリを使って傘をシェアするサービスなどが登場している。沖縄でも普及すれば、県民や観光客に喜ばれるかもしれない

 ▼何げなく使うビニール傘が環境に負荷をかけている。国連が定めた「持続可能な開発目標(SDGs)」にある「つくる責任 つかう責任」。大量生産・大量消費からの脱却には、自分の足元から変えなければ。(吉川毅)