企業で働く女性が、日々どんな思いで仕事に向き合っているのかー。沖縄タイムスアカデミアの人気講師、吉戸三貴さんが4人の女性にお話を伺います。さまざまな業種、職種、年代の女性のインタビューを通して、読者のかたが明日から自分の仕事に役立つと感じられる“ちょっとしたヒント”をお届けします。

株式会社レキオス 住環境支援事業部

営業課 粟國あづささん

 おもろまちに本社がある株式会社レキオスは、住みよい社会づくりを目指し、不動産、保険、通信などさまざまな事業を手がける企業です。粟國さんは、そこで、家を貸したい人と借りたい人をつなぐ居住サポートの窓口を担当しています。「住環境支援事業部では、誰もが安心して暮らせるよう、家賃保証や入居者保険などを扱っています。住まい探しに難しさがある方、たとえば、障がい者や児童養護施設を卒業する子どもたちの暮らしをサポートするのも私の仕事です」。
 県外の大学で臨床心理学を学んだ後、今の仕事に就いたのは、助けを必要としている人の役に立ちたいという思いからでした。「高校生の頃、病院で子どもの心のケアをする仕事があることを知って、心理学に興味を持ったんです」。学びをいかせる場を探し、さまざまな会社説明会に足を運ぶなかで出合ったのがレキオスです不動産サービスを提供する会社が子どもたちの暮らしを支えていると知って、がぜん興味がわいたと言います。

 



 入社から7年。人の話に丁寧に耳を傾ける姿勢と熱心な仕事ぶりが評価され、社長直轄の勉強会メンバーに選ばれるなど、期待の若手として活躍中ですが、「まだまだ足りないことばかり」と自己評価は控えめです。心がけているのは、何事も簡単には否定しないこと。無理だと思うことでも、経験豊かな人にできると言われたら1度はやってみると決めています。社内外の研修や有志で集まるイベントの企画など、業務以外のことにも積極的に関わるようにしているそうです。

 共感力に優れているぶん、周囲の感情に影響されやすいという悩みもあります。気持ちと体調を整えるために欠かせないのが、その日1日を振り返るバスタイム。「今日は忙しくて後輩の質問にちゃんと答えられなかったなと思ったら、明日いちばんに声をかけてみようという風にフォローする方法を考えるんです」。相手も自分も気持ちよく過ごせるのが一番だから、呼吸するくらい自然に笑顔でいたいと語る粟國さん。穏やかな笑顔とコツコツ積み重ねた努力で、今日もたくさんの人の暮らしをサポートしています。

 


【はたらきかたヒント】手書きで「ありがとう」を伝える。小さい頃から大の手紙好き。社会人になった今も、お礼状や一言メモで感謝の気持ちを伝えています。ペンの書き味やはがきのデザインにこだわり、楽しみながら実践しているそうです。私もお礼状を書く習慣があるので、しばらく手書きコミュニケーションの話で盛り上がりました。

※取材・撮影はことし3月13日に実施しました。