沖縄タイムスは「慰霊の日」の23日午前、沖縄タイムス公式YouTubeチャンネルから「オンライン平和の礎参り」を配信する。配信は同日午前10時半から。

 配信ページはこちらから。【https://youtu.be/28VZl5ZkTN8

 平和の礎は、世界の恒久平和を願い、国籍や軍人、民間人の区別なく、沖縄戦などで亡くなったすべての人々の氏名を刻んだ慰霊碑。戦後50年にあたる1995年に糸満市摩文仁の沖縄平和祈念公園内に建てられた。刻銘総数は24万1593人(2020年6月時点)。

 「オンライン平和の礎参り」の取り組みを前に、沖縄タイムスでは慰霊の日に糸満市摩文仁(まぶに)にある「平和の礎」に行きたくても行けない人たちを募集。2家族の依頼を受け、2人の犠牲者の名前が書かれた刻銘板を記者が訪れ、花や菓子を供える。

 当日、記者が訪れる「平和の礎」刻銘者は次の2人。

 糸洲 正子さん(石垣市新川出身)

糸洲正子さん

 依頼は糸洲正子さんの孫、長嶺和子さんから。糸洲さんは1945年10月に疎開先の台湾でマラリアに罹患し、48歳で亡くなった。2019年に平和の礎に追加刻銘。今回は長年、糸洲正子さんの刻銘を待ちわび、今年2月に94歳で亡くなった糸洲正子さんの娘で長嶺和子さんの母親、與那覇弥寿さんのことを報告したいという。長嶺さんは「母が天寿を全うして天に召されたことを祖母に報告したい。当日は石垣や東京、名古屋にいる親戚とともに見たい」と話している。

 有尾 直さん(佐賀県唐津市出身)

有尾直さん(木村恵子さん提供)

 依頼は有尾直さんの孫にあたる木村恵子さんから。有尾さんは23歳で亡くなった。沖縄戦に動員されたと思われるが、いつ、どこで亡くなったのか詳細は分かっていない。木村さんが有尾さんのことを知ったのは20数年前。祖母の佐久間はなさん(享年88)から「実は本当のおじいちゃんが沖縄に眠っている」と聞かされたという。有尾さんの息子で木村さんの父親、直秀さんは現在闘病中。木村さんは「できれば家族みんなで沖縄を訪れたいがそれも難しい。戦争があったことを子どもたちにも伝え、私たちが何不自由なく生活が送れているありがたさを知ってほしい」と語った。当日は両親や娘とともに配信を見届ける。