沖縄県伊江島の南海岸に11日、約2キロにわたってサンゴの卵が打ち寄せられ、砂浜が帯状にピンク色に染まる様子が確認された。

打ち寄せられたサンゴの卵が波打ち際をピンク色に染めた=11日午前9時ごろ、伊江村川平

海を赤く染めるサンゴの卵=11日、伊是名村・マッテラ浜

打ち寄せられたサンゴの卵が波打ち際をピンク色に染めた=11日午前9時ごろ、伊江村川平 海を赤く染めるサンゴの卵=11日、伊是名村・マッテラ浜

 一夜にして、波打ち際一面を赤く染めたこの現象は、近年、同時期に阿良の浜や伊江ビーチなどの南海岸で広範囲に確認されている。周囲には、磯の香りを強くしたような特有の匂いが漂い、サンゴの生命の息吹を強く感じられた。

 サンゴは、太陽の光をたくさん浴びて酸素を放出し、海中の栄養を豊富にする働きを持つ。毎年5~6月にかけて満月の夜の前後に、月の光を受け一斉に産卵し、波打ち際をピンク色に染める。(山城隆二通信員)

打ち寄せる卵 漂う香り 伊是名のビーチ

 伊是名村内のマッテラ浜や屋那覇島と伊是名ビーチの間でも11日、海岸にサンゴの卵が打ち寄せられ、海を赤く染める光景が見られた。その日は早朝から風が村内に独特な匂いを運んでいた。村内の漁業者によると、数年に1度見られるという。

 漁業者は「前夜に産卵して波に運ばれ、いい場所で定着して新しいサンゴになる。サンゴが増えてきている証拠だ」と話した。(比嘉靖通信員)