沖縄は23日、無数の住民を巻き込んだ悲惨な地上戦で20万人余の犠牲者を出した沖縄戦から75年の「慰霊の日」を迎えた。新型コロナウイルスの感染拡大防止で同日は県など主催の沖縄全戦没者追悼式ほか、県内各地の犠牲者を悼む催しの多くが大幅な規模縮小や中止になる。県は同日正午の時報に合わせ「それぞれの場所で1分間の黙とうをささげ、平和を誓う日にしてほしい」と呼び掛ける。

平和の礎で手を合わせる遺族=22日午前、糸満市摩文仁・県平和祈念公園

沖縄全戦没者追悼式典が開かれる県平和祈念公園=22日午前、糸満市摩文仁

平和の礎で手を合わせる遺族=22日午前、糸満市摩文仁・県平和祈念公園 沖縄全戦没者追悼式典が開かれる県平和祈念公園=22日午前、糸満市摩文仁

 糸満市の平和祈念公園で午前11時50分から開かれる沖縄全戦没者追悼式に一般県民は参列できず、シャトルバスの運行や、式典終了後の焼香台設置はない。ただ公園内への入場制限はなく、犠牲者の氏名が刻まれる「平和の礎」への参拝は例年通り自由に行える。

 式典は県内招待客だけで実施し、玉城デニー知事が平和宣言を読み上げて不戦と恒久平和を希求する沖縄の心を発信する。安倍晋三首相ほか、今回初めてあいさつする広島・長崎の両市長、国際連合代表がビデオメッセージを寄せる。

 国籍を問わず沖縄戦などの戦没者の名を刻んだ平和の礎には、今年新たに30人(県出身20人、県外出身9人、米国出身1人)が追加刻銘され、計24万1593人となった。