[戦後75年の証言 語りつくせぬ記憶](2) 生き残ったのは、5歳の弟と2人だけ。互いの小さな手を離さぬよう握り合い、逃げ惑う大人たちの後を追うことしかできなかった。無残な遺体、傷つき苦しむ人々を見ても気にする余裕はない。母や弟、祖父の死さえ、「悲しんだのかどうかも覚えていない」。