陸上自衛隊第15旅団の佐藤真旅団長ら幹部が23日午前5時前、日本軍の牛島満司令官らを祭る沖縄県糸満市摩文仁の黎明(れいめい)之塔を集団参拝した。住民を守らなかった日本軍を顕彰する意図について本紙などが質問したが、答えなかった。

黎明之塔に手を合わせる陸自第15旅団の佐藤真旅団長(中央)ら幹部=23日午前4時58分、糸満市摩文仁

 牛島司令官は午前4時半に自決したとされる。暗闇の中、そろって訪れた制服の幹部約30人が手を合わせた。集団参拝は2004年から続いているが、佐藤旅団長は「私的参拝」との認識を示した。供えた花束は私費で買い、私用の車を使ったと説明。「亡くなられた方にお悔やみを申し上げに来た」と述べた。

 佐藤旅団長らはこの後、国立沖縄戦没者墓苑、しづたまの碑、島守の塔も参拝した。

 事前に黎明之塔参拝の中止を求めていた県平和委員会と県統一連は23日、「日本軍を顕彰することは自衛隊が蛮行を支持し、自らもこれをいとわないことを意味する」と抗議する文書を佐藤旅団長宛てに郵送した。