コロナ禍でのリモート勤務や休校で在宅時間が増えた中、ラジオの魅力が再評価され小中校生まで含めて聴取者が増えている。

新型コロナウイルス対策でアクリル板を立てたスタジオ。ラジオパーソナリティーの(左から)狩俣倫太郎さん、くだかまりさん、嘉大雅さん=18日、那覇市久茂地・琉球放送

沖縄エリアのradiko(ラジコ)画面

新型コロナウイルス対策でアクリル板を立てたスタジオ。ラジオパーソナリティーの(左から)狩俣倫太郎さん、くだかまりさん、嘉大雅さん=18日、那覇市久茂地・琉球放送 沖縄エリアのradiko(ラジコ)画面

 沖縄のRBCiラジオは2013年からラジコに参加して以降、年々聴取者は増加傾向にあったが、コロナ禍の3月下旬から5月にかけては大幅に数字が伸びた。琉球放送ラジオ局の多和田真梨奈編成制作部長は「外出自粛で在宅になる人が多かったためか、特に日中の時間帯の聴取者が増えた」と話す。

■休校で初めて投稿する小中校生も

 平日午前10時~午後1時55分に生放送される「MUSIC SHOWER Plus+」の月~水曜日を担当する狩俣倫太郎アナウンサーは「普段はドライバーや主婦層のリスナーが多いが、休校で初めて投稿してくれる小中高生もいて、子ども向けのリクエスト曲を流したこともあった」と新たなリスナー層拡大に期待を寄せる。ラジコのネット配信を利用し、リモートワークの合間にパソコンでラジオを聴く人も増えている印象だという。

 ラジオの魅力は「リスナーとの距離の近さ」。狩俣アナは「新型コロナの感染拡大で皆さん緊張や不安がある時期だからこそ、リスナーの思いに共感し一緒に前に進もうという気持ちで放送を心掛けた。私のことは、友達と思ってくれたら」と笑顔で話した。

■オフ会はオンラインで

 一方、新型コロナウイルスの感染防止として「新しい生活様式」に対応しながら、リスナーとの距離を縮める新たな試みも始まっている。例年は、50人と350人規模で年に2回、同番組のリスナーとパーソナリティーらが交流する「オフ会」を開いていたが、今年は新型コロナの影響で開催のめどが立たない状況だ。

 「ならば」と、5月上旬、MC3人が週末夜の時間帯にユーチューブでライブ配信をしながら、リスナーがチャットで会話に参加できる初の「オンラインオフ会」を催したところ、視聴回数が1万回を超えるなど好評だった。多和田部長は「アフターコロナを意識しながら、リスナーと交流できるイベントやラジオ番組をどう作っていくか今後も考えていきたい」と語った。(学芸部・伊禮由紀子)