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ホテル看板メニューのビュッフェ 3密どう避ける 対面しない配置で席半減「採算ギリギリ」

2020年6月26日 05:00

[新しい社会のカタチ 沖縄の今 Withコロナ]

料理を受け取るため手袋をはめる利用客=15日、那覇市の沖縄かりゆしアーバンリゾート・ナハ

対面を避けて食事を楽しむ利用客ら=13日、那覇市・ロワジールホテル那覇

料理を受け取るため手袋をはめる利用客=15日、那覇市の沖縄かりゆしアーバンリゾート・ナハ 対面を避けて食事を楽しむ利用客ら=13日、那覇市・ロワジールホテル那覇

 3密(密閉、密集、密接)の典型とされ、自粛を求められてきたビュッフェ形式の会食。看板メニューとしてきたホテルなどは、テーブルの間隔を広げ、対面にならない座席の配置といった新たなスタイルで営業を再開し、客をもてなす。大勢でにぎわい、料理と会話を楽しむ光景はどう変わったか-。訪ねてみた。(社会部・西里大輝)

 ロワジールホテル那覇は土日限定でランチビュッフェを再開した。利用客は検温と手指消毒を行い、受付などで名前と連絡先を記入する。午前11時15分と午後1時の入れ替え制で、座席数は140席を半分の70席に。各テーブルは1・5メートルの間隔を空け、席は対面にならないよう横並びやL字に配置した。トングは使わず、客はマスクと手袋を着用し、料理が盛られた小皿を受け取る。

 営業統括部の石川清二課長は「ガイドラインを設け、感染対策をホテルも客も徹底することで再開にこぎ着けた。満席時は入店を断ることもあり心苦しいが、ホテルから感染者を出すわけにはいかず、この形式を続けていく」と話す。

 常連客の仲宗根和彦さん(78)、美佐子さん(71)夫妻は「雰囲気は変わったが、料理を選ぶ楽しみは変わらない。今は対策もこれぐらい徹底した方がいい」と再開を喜ぶ。L字で座る女性3人組は「不便さは感じないが、できれば対面で楽しく会食したい」と本音をのぞかせた。

 5月8日に再開した沖縄かりゆしアーバンリゾート・ナハもマスク・手袋着用を求め、座席数を約半分に減らし、横並びの座席配置などで3密回避に努める。

 再開当初の客数は20人を下回ることもあったが、現在は100人超が訪れる。前売り券を買った客の中には「感染が怖い」と使用を諦める人もいるという。

 宿泊料飲部の崎山朝徳マネージャーは「同様の不安がある人は他にもいると思う」と推察する。ただ、現状は採算ラインぎりぎり。第2波、第3波を想定し、さらなる対策も視野に入れているが、これ以上の席数減は難しく、対面での会食を望む人もいる。崎山マネージャーは「強くは言えず、引き続き理解と協力を呼び掛けていく」と語る。

 「料理を取る際、客同士の距離の近さが気になった」と話すのは職場の同僚の女性2人。「マスク越しとはいえ、会話をしている人もいた。床に引いた線に沿って並んでもらうような工夫をしてもらえたら」と要望し、向かい合わせにならないように座った。

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