沖縄タイムス+プラス ニュース

会話よりBGM聴こう 対面席に仕切り、客席間隔は2メートル 沖縄の飲食店がコロナ予防策

2020年6月26日 08:33

 県飲食業生活衛生同業組合(鈴木洋一理事長)は25日までに、新型コロナウイルスの感染予防対策として、飲食事業者向けに独自のガイドラインを策定した。対面の席にはパーテーション(仕切り板)を設置。客席間は、できれば2メートル、最低でも1メートル間隔を空けるなど対策を定めている。団体での食事は会話を控え、BGMを聞くよう客に勧める項目も。来店者が安心、安全に飲食できるよう環境を整える。(政経部・大城愛乃)

飲食店向けガイドラインの一例

 上部団体の全国組合が作成したガイドラインと、県内医療関係者の提言を基にまとめた。店内が混み合った際の入店制限や、小皿での料理提供も推奨している。

 組合によると加盟する約1千店舗のうち、現在の稼働は7割程度。観光客をメインとする店は7月から営業を再開する傾向があり、一足先に感染予防対策を講じ、準備を進めている店舗も。

 那覇市の飲食店「えん沖縄」は、来店を予約客のみに限定。集団感染対策として、名前と電話番号の記入を求める。検温で37・5度以上出た場合は、入店を控えてもらう。各テーブルに除菌剤を設置し、トイレにはうがい薬を置くなどの徹底ぶりだ。

 組合のガイドラインには沖縄独自の項目として、地元客と観光客の着席エリアを区別するよう求める記述もあるが、導入の判断は各店舗に委ねている。組合内に「観光客に不快な思いをさせてしまうのでは」との懸念もあるからだ。

 鈴木理事長は「エリア分けは強制ではない。各店舗で議論してもらう起爆剤となってくれたら」と期待する。

 那覇市で琉球料理店を経営する店主は、県内客と県外客が混ざったグループと分かっている場合は、同じテーブルに案内する。来店時の会話などでグループが県内のみ、県外のみと判断できたら、できるだけ近くに座らないよう配慮する。「観光立県の事業者として、コロナ感染者が出ないよう協力したい」と話す。

 県立中部病院の高山義浩医師は「エリア分けで観光客と地元客の接点をできるだけ減らし、リスク低減につなげる効果はある。ただ、各飲食店が可能な範囲で対策に取り組む事が大切だ」と提言した。

連載・コラム
きょうのお天気
アクセスランキング
ニュース 解説・コラム
24時間 1週間