沖縄県の玉城デニー知事は25日、首里城公園を訪れ、12日から公開が始まった正殿跡などの有料区域を視察した。利用客の利便性向上に向けて、焼失した北殿にあったトイレや休憩所は仮設プレハブを整備して対応する考えを示した。
県は今後、正殿裏側に位置し、琉球王国の王女や女官が居室として使われた世誇殿(よほこりでん)と女官居室を改修。焼失前の首里城をVR(バーチャル・リアリティー)で体験するほか、伝統工芸品の展示・販売、芸能などの催事を北殿再建まで実施する構想も明らかにした。
視察後、玉城知事は「観光客や県民には新たな首里城巡りのコースとして楽しんでほしい。移り変わりゆく首里城、明日から未来への首里城に思いをはせてほしい」と期待した。