沖縄タイムス+プラス ニュース

「今なら胸張って帰れるかな」家出同然で沖縄離れ30年 専務になったやんちゃ生徒が恩返し

2020年6月29日 07:00

 新素材開発業などの新機能科学(栃木県)の松野信弘専務(47)は25日、教育現場で新型コロナウイルス感染予防に役立ててほしいと、除菌抗菌剤「泡の抗菌てぶくろ」320本(500ミリリットル、税込み2900円)を沖縄県の浦添市教育委員会に寄贈した。松野さんは當間正和市教育長(60)の約30年前の教え子。當間教育長は「子どもを守る寄贈に感謝。立派になったね」と目を細めた。

當間正和教育長(右)に除菌剤を手渡す教え子の松野信弘専務=25日、浦添市役所

 松野さんが那覇市の上山中2年の時、當間教育長が担任だった。當間教育長によると、松野さんは「ひょうきん者で、周りに人が集まるような生徒」。少しやんちゃだった松野さんは「當間先生の心に響く指導で、頭の回路が治った」と冗談交じりに笑う。

 その後、松野さんは17歳の時、家出同然でかばん一つ持ち県外へ。電気工として生計を立てつつ、人脈を築いて同社で製品の仕入れ・営業に携わるようになった。

 コロナ禍で同社の製品が役に立てないか考えていたところ、SNSで「當間先生が浦添市の教育長になった」と知った。30年間、一度も沖縄に帰らなかったが「今なら胸を張って帰れるかな」と市教委に寄贈するため帰省した。

 當間教育長は、松野さんとの再会を喜び、寄贈に感謝。松野さんは、製品がホタテの貝殻など廃材を用いていることなどをPR。「市内の子どもと接する大人をウイルスから守ることで、間接的に子どもたちを守りたい」と除菌抗菌剤を手渡した。

 
前の記事へ 次の記事へ
沖縄関連、今話題です(外部サイト)
JavaScriptをOnにしてください
きょうのお天気
沖縄タイムスのイチオシ