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星のや、ヒルトンも…コロナ禍で沖縄に新ホテル続々オープンの勝算

2020年7月2日 05:30

 星野リゾートの「星のや沖縄」(読谷村)や森トラストの「ヒルトン沖縄瀬底リゾート」(本部町)、かりゆしの「LCH.RESORT on The Beach」(名護市)など、7月から新たなホテルが相次いで開業する。新型コロナウイルスの影響で外国客が見込めない中、ブランド力や知名度を生かして沖縄県内・国内の誘客を狙う。一方、専門家は「新型コロナで需給バランスが崩れている」と指摘。「影響が長引けば、競争環境が激化し、価格を下げるホテルも出る」との懸念もある。(政経部・川野百合子)

「星のや沖縄」の海とつながるサンセットプール=28日、読谷村

ヒルトン日本初のビーチリゾートホテルが売りの「ヒルトン沖縄瀬底リゾート」のオーシャンフロント客室(同社提供)

「星のや沖縄」の海とつながるサンセットプール=28日、読谷村 ヒルトン日本初のビーチリゾートホテルが売りの「ヒルトン沖縄瀬底リゾート」のオーシャンフロント客室(同社提供)

 星のやとヒルトンは1日に、LCHは3日にそれぞれ開業する。3ホテルとも価格帯やターゲット層は異なるが、それぞれの特徴をPRして差別化を図り、県内・国内客の獲得を目指す方針だ。

■本島初進出

 本島初進出の星のやは、「圧倒的非日常」のぜいたくさが売り。1泊1室10万9千円~の高価格帯で、国内の40~50代の夫婦などをターゲットに据える。県内でも珍しい自然海岸や、暮らすように滞在できる客室、新しい食の提案やアクティビティーなどで差別化を図る。

 ただ、コロナの影響で先行きが見通せず、澤田裕一総支配人は「短期的な目標よりは2~3年かけて稼働率を7~8割にしたい」とする。

■ブランド力

 ヒルトンは、日本初のビーチリゾートという。会員数が世界的に多いブランドをアピール。広報担当者は「自然の豊かさや美ら海水族館など周辺へのアクセスの良さなどを売りに、国内客の呼び込みに力を入れる」と説明する。

 低価格帯で、リゾートでの長期滞在を提案するLCHの担当者は「県民に楽しんでほしい。ラグジュアリーやリゾートなど多様なカテゴリーを運営している地元ホテルとしての強みを生かして、新たな開拓をしたい」と話す。

■競争激化か

 一方、競争激化が加速する懸念もある。大手旅行社の代表は「特定のホテルに集中し、観光客が戻るホテルと戻らないホテルの偏りが顕著になる」と分析する。

 りゅうぎん総合研究所の武田智夫調査研究部長も「需要が落ち込んだことで、需給バランスは崩れている」と指摘。客層の違いなどから、すぐに価格競争が起こるとは言えないが、国内客の動向も見通せないことから「沖縄全体の競争環境は激化し、宿泊単価の低下も懸念される」と話した。

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