#夏は終わらせない県高校野球

好機呼ぶアイコンタクトは0.3秒 不動の1、2番が沖縄工の得点源 #夏は終わらせない県高校野球(5)

2020年7月2日 06:10

 夏を2年連続のシードで臨む沖縄工業には、不動の1、2番打者がいる。主将でリードオフマンの國吉涼介と、続く田里王寿(たかひさ)はチームの大事な得点源だ。役割を熟知し、県春季大会で2ランスクイズも成功させた2人は「春以上に2人で得点し、勝利につなげたい」と気合を入れる。

沖縄工業の得点源として、活躍を誓う國吉涼介(左)と田里王寿=沖縄セルラースタジアム那覇(我喜屋あかね撮影)

 高い出塁率に、持ち味の足を存分に生かしてダイヤモンドを駆ける。春は沖縄工が全4試合で挙げた24得点のうち、13点は2人が稼いだ。國吉が「2ストライクでも三振する気がしなかった」と出塁すれば、田里は「涼介が出るとヒットゾーンが広がる」と好機をさらに広げた。

 小学校の時から互いをよく知る仲だ。田里が國吉のいとこと同じチームだった縁で公園で野球をして遊び、たわいもない話で盛り上がった。中学で一度交流は途絶えたが、高校で再会。昨夏は共にメンバー入りし、秋からはレギュラーとして試合に出続けている。

 試合中、「0・3秒」のアイコンタクトで意思疎通している。一塁上の國吉と、打席の田里が目を合わせるタイミングは不思議と同じで、田里は「涼介が走ると分かれば、バットを振らないで済む」。進塁打でアウトになる必要もなく、ファウルで好機を逃すこともない。さらに田里が続けば一、三塁となり、得点が生まれやすくなる。

 秋の悔しさが原動力だ。3回戦で八重山農林に零封された試合は1安打のみで、冬場は「俺たちで試合をつくろう」と声を掛け合った。「涼介の1番と、他の選手の1番とでは安心感が違う。落ち着いて打席に入れる」(田里)と、信頼関係はさらに強まった。

 夏は相手チームからの警戒が予想されるが、國吉は「決勝までの全5試合で、2人で25得点したい」と意に介さない。「強いチームをつくってきた自信がある。どこよりも長い、最高の夏にしたい」と力を込めた。(我喜屋あかね)

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