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夏マスク影響? 沖縄で熱中症2倍 6月213人搬送 医師「小まめに外して」

2020年7月4日 06:04

 6月1~28日の約1カ月間に熱中症のため県内で救急搬送された人は速報値で213人に上り、前年同時期(103人)より2倍以上増えたことが3日、総務省消防庁のまとめで分かった。東京都や愛知県、大阪府など大都市部に交じって全国9番目に多く、高温多湿の気候に加え、今年は新型コロナウイルス対策で着用するマスクがリスクを高めているとの指摘が上がる。熱中症に詳しい医師は「人がいない場所では小まめにマスクを外し、体に熱をためこまないように」と注意を促している。(学芸部・新垣綾子、社会部・篠原知恵)

沖縄県内の熱中症による救急搬送(6月)

熱中症による救急搬送

沖縄県内の熱中症による救急搬送(6月) 熱中症による救急搬送

 搬送された年齢区分では65歳以上の「高齢者」が97人(45・5%)で最も多く、18歳以上65歳未満の「成人」が91人(42・7%)で続いた。発生場所は「住居」が85人(39・9%)で最多。次いで工事現場や田畑などの「仕事場」が34人(16・0%)だった。

 エアコンや扇風機のない室内で過ごす高齢者や、酷暑の屋外作業などで体調を崩す働き盛り世代のケースがうかがえる。

 沖縄気象台によると、沖縄地方は平年より早い6月12日の梅雨明け後から、例年より高い気温が続き、湿度も高い傾向。一般的に、汗が蒸発しないと体温調節が難しくなり、熱が体内にたまりやすくなって熱中症リスクが高まる。

 本格的な夏に向かう季節は気温上昇に体が順応していない人も多く、搬送者数は梅雨明けを挟んだ8~14日の1週間が前年同時期より35人増の54人、翌週(15~21日)が同66人増の84人と数を押し上げた。

 一方、医師教育に取り組む群星沖縄臨床研修センター長の徳田安春医師(総合診療)は「高温多湿もあるが、新型コロナの影響はあるだろう」との見方を示す。

 マスク着用時は、体内の熱を下げる呼吸の流れが妨げられ、熱が上がったままになりやすい。感染防止のため自宅にいる期間が長引くと、外出時の暑さに体が慣れず、うまく汗をかけないなど熱中症のリスクも高まるという。

 「炎天下でマスクをしている人を見かけるが、屋外で周囲2メートル以内に人がいなければ必要はない。運動も環境省が出す『暑さ指数』などを参考に昼間は避けてほしい。特に高齢者や子ども、基礎疾患がある人は注意を」と呼び掛けている。

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