[明言深聞 ずばり答える、本音を探る]ロフト社長 安藤公基氏

ロフトの安藤公基社長

 県内店舗の視察のために3日、来県した生活雑貨店「ロフト」の安藤公基社長は「沖縄は出生率が日本一で、若いファミリーが多い。魅力的な市場」と出店の理由を語る。今後の出店計画や販売戦略を聞いた。(聞き手=政経部・大城愛乃)

 -沖縄に出店した理由は。

 「県内には東急ハンズが3店舗あるが、年商も非常に高いと聞いていた。沖縄は出生率も日本一で若いファミリーが多い。沖縄の人は、雑貨や新しいものにすごく興味があり、以前から魅力的なマーケットだと感じていた。ロフトは、年間8~10店舗を新規出店しており、6月末時点で全国に131店舗を出店している。縁があれば早く出したいと思っていた」

 「沖縄には直営での出店を考えていたが、物流費の面で課題をクリアするために、複数店舗で出したいと思っていた。県外では、19店舗をフランチャイズ(FC)で展開しているが、直営でするノウハウも資金力もあり、FCで出店するタイミングではなくなっている。ちょうど(イーアス沖縄豊崎を建設した)大和ハウス工業から出店の声が掛かり、イオンモール沖縄ライカムのテナントにも空きが出たので、出店を決めた」

 -県内2店舗の販売状況は。

 「当初計画と比べ、ライカムの売り上げは150%、豊崎は200%になったが、ここまで数字が上がるとは思っていなかった。那覇の中心部に3店舗目を検討している」

 「豊崎では、全体の1割を見込んでいたインバウンドは厳しくなったが、近隣客や若いカップル、国内観光客が多く利用している。豊崎の客単価は、ロフトの平均客単価と同じ2300円だが、店舗面積が約千平方メートルの標準店としては、かなりいい。ライカムはファミリー層が多く、客単価も2800円と高い。1人当たりの買い上げ点数も多いのだろう」

 -競合店との差別化は。

 「ロフトは女性客が多く、パーソナルギフト探しに行こうとか、何か面白いもの探しに行こうとか、時間消費型の購買客が多い。ロフトアプリでは、無料のコスメ試供品の情報を配信し、レジでアプリを見せてくれたお客さんに試供品を提供している。試供品だけで1年に20万人が来店し『ついで買い』もある。そういうことで差別化を図っていく」

 「コロナで、以前から伸びていたeコマース(電子商取引)のシェアに拍車がかかっている。多少のリスクを取っても、ロフトでしか買えない、体験できないことを増やして、チャレンジする必要がある。お客さんが来たいと思える独自の価値を持てるかが勝負になる」

 【あんどう・こうき】 1958年生まれ、東京都出身。中央大学法学部卒業後、81年、西武百貨店入社。ロフト商品部長や、取締役常務執行役員商品部長を経て、2016年から代表取締役社長。