沖縄市高原の玉城ひなたちゃん(4)が6月28日、病気や事故などで頭髪を失った子どものために髪の毛を寄付するヘアドネーションに取り組んだ。これまで、前髪を軽く整える以外は髪を切ったことがなく、これが人生初のカット。約35センチ髪を切った当日は4歳の誕生日で、本人は「かわいい髪になった」と満足げ。家族は「同じくらいの年齢の子たちの役に立ってほしい」と話している。(中部報道部・豊島鉄博)

ヘアドネーションで切った髪を持ち、笑顔を見せる玉城ひなたちゃん

髪を切る直前のひなたちゃん。腰の辺りまで伸びていた=6月28日、沖縄市泡瀬・美容室「ビジュアル」

ヘアドネーションで切った髪を持ち、笑顔を見せる玉城ひなたちゃん 髪を切る直前のひなたちゃん。腰の辺りまで伸びていた=6月28日、沖縄市泡瀬・美容室「ビジュアル」

 ひなたちゃんは、生後初めて切った髪で作る「赤ちゃん筆」を作るため、髪を伸ばしていた。だがディズニーのアニメ映画「アナと雪の女王」の主人公エルサや「モアナと伝説の海」の主役・モアナなどの影響を受けて髪の毛を切るのを嫌がり、ずっと伸ばしていたという。

 そんなひなたちゃんが髪を切るのを決意したのは、5月ごろ。母親の恵美さん(38)が、子どもたちがヘアドネーションに取り組む新聞記事について教えたことがきっかけだった。「『ひーなーも切りたい』と、自分から言ってきた。人の役に立ちたいという感情が芽生えてきているのがうれしかった」と恵美さんは振り返る。

 当初は6月中旬に散髪する予定だったが、都合が合わず偶然にも誕生日のカットとなった。散髪前は「はあ、怖い怖い」と緊張気味だったひなたちゃんも、40分かけておかっぱのボブカットヘアになると「かわいい!」と、何度も鏡を眺めていた。

 切った髪は、カットしてもらった市泡瀬の美容室「ビジュアル」を通じて大阪市のNPO法人「ジャパンヘアドネーション&チャリティー」(JHD&C)に今後寄付される予定だ。

 父親の茂太郎さん(38)が「保育園の運動会の写真で、どの子の隣にもピースサインで写り込んでいる」と笑うほど、元気で明るいひなたちゃん。弟の広人ちゃん(1)に続き、もうすぐ新しく妹が生まれる。「優しいお姉ちゃんになりたいなあ」と話すと、家族は笑顔に包まれていた。