沖縄県浦添市西原地域では、コロナ禍の「やーぐまい」(家ごもり)に退屈した地域住民10人が、毎朝のラジオ体操を続けている。最初は自宅前で玉那覇和枝さん701人が始めたが、自然と近所の住民が集まり3カ月近くがたつ。参加者は「朝の空気を吸うと気持ち良い」「体が軽くなったよ」と話し、いきいきと体を動かしている。(浦添西原担当・宮里美紀)

早朝からラジオ体操に取り組む浦西地区の住民=3日、沖縄県浦添市西原

 午前6時半の浦西地区。玉那覇さんらは人けのない道路に集まり、車の上にラジオを置いて体操を始める。時折、鶏の鳴き声も響く中、最後までラジオ体操をやり遂げる。

 玉那覇さんは外出自粛が呼び掛けられた頃に、健康のため部屋でラジオ体操を始めた。やーぐまいが続くと次第に窮屈な気持ちになり、4月中旬から外でラジオ体操をするようになった。そこに近所に住む散歩中の池間タケさん85が通り掛かり「あい、あしたから私もやろうかね」と参加した。

 安仁屋真孝さん65もウオーキング中に玉那覇さんを見かけ、「やーぐまい中は1日中テレビしか見ない。外に出よう」と母の文子さん88も誘った。知花美代子さん78は2歳の愛犬ジョンと参加。「時間になるとジョンが『早く行こう』と合図しに来るよ」とほほ笑む。

 「何も考えないで深呼吸するのは気持ちいい」と早朝の空気を満喫するのは國吉富士子さん69。「家の前で気軽に集まることができるのが良い」という。我部良子さん83、内間芳枝さん80、渡真利ヨシ子さん89、屋比久涼子さん67も毎日の体操を楽しみにしている。

 玉那覇さんは「天気が良いと太陽が昇るのも見える」と活力が湧く様子。「自分の体にも良いし、楽しい」と、これからも緩やかに体操を続けるつもりだ。