2015年に急逝した那覇市出身の美術家、真喜志勉さんの足跡をたどる展覧会「真喜志勉 TOM MAX Turbulence 1941 - 2015」が4日、東京の多摩美術大学美術館で始まった。9月22日まで。沖縄県外で真喜志さんの作品をまとめて鑑賞できる初めての機会とあって、初日から多くのファンや学生らが訪れた。

真喜志勉さんの作品を鑑賞する来場者=4日、東京都・多摩美術大学美術館

 真喜志さんの高校や大学時代のスケッチブック、オスプレイが描かれた作品など約50年にわたり発表された約100点を展示。ポップな作風を基盤に、米軍基地問題など戦後沖縄の状況を読み解くことができる。

 大学の授業の一環で訪れたテンプル大学4年の比嘉ジャスミンさん(22)=名護市出身=は「米国文化や基地の問題など、見る人によっていろんな受け止め方ができる。米国目線の作品、ユーモアのある作品もあって興味深かった」と話した。

 学芸員の関川歩さんは「真喜志さんの作品は年代によっても作風が変わるのが特徴。一貫して沖縄の今を表現している。今はコロナ禍の社会状況だが、見る時、見る場所でさまざまな解釈もできる」と説明した。

 展覧会の問い合わせは同館、電話042(357)1251。

(写図説明)真喜志勉さんの作品を鑑賞する来場者=4日、東京都・多摩美術大学美術館