沖縄県恩納村仲泊に蜂蜜を販売するカフェ「Honey Bee 蜂優(for you)」がある。代表の池宮崇さん(45)は「恩納村産の蜂蜜」生産を目指し、昨年3月から無投薬で養蜂を開始。カフェは同7月にオープンした。これまでは離島や海外産の蜂蜜を扱ってきたが、村内で育てたミツバチからようやく蜂蜜が採れ始め、9月から村産蜂蜜の本格的な販売を開始する予定だ。4~5日にはオープン1周年を記念し、数量限定で先行販売した。(北部報道部・西倉悟朗)

養蜂場で「蜂蜜本来の味を届けたい」と語る池宮崇さん=2日、恩納村前兼久

 池宮さんは県内大手の蜂蜜メーカーに24年間勤め、ミツバチの特性や養蜂技術を学んだ。蜂蜜生産のための養蜂では、ミツバチに寄生するダニを防ぐための薬品を養蜂箱に投入するのが一般的。しかし池宮さんは「より自然なままの、蜂蜜本来の味を届けたい」との思いから、独立して無投薬の養蜂に挑戦することを決めた。

 薬品を使わない場合、ミツバチはダニに寄生されて羽がなくなったり、巣全体が壊滅的な被害を受けたりすることが多いが、その中でも自力で生き延びた強くて健康なミツバチを繁殖・飼育することで、無投薬でもダニの被害を減らせるという。

 さまざまな花の蜜を吸ったミツバチの蜂蜜は「百花蜜」と呼ばれる。

 4~5日は、村前兼久の養蜂場で育てたミツバチから採れた百花蜜を数量限定で先行販売した。 

 今回採れた蜂蜜は「口にするとまず、アワユキセンダングサの香りと共に黒糖のような味が広がり、その後苦みも少し混じる」といい、時期や環境によって味も少し変わるのが特徴。試食した安間柳子さん(76)=うるま市=は「さわやかな味わいで舌触りも良く、とてもおいしい」と絶賛した。

 池宮さんは「今はまだ安定生産に向けた土台づくりの段階。まずは9月からの店頭販売を目指す。長期的には量も採れるようにミツバチの群数を増やし、こだわりの蜂蜜を多くの人に届けていきたい」と意気込んだ。