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コロナ感染、米軍基地が「抜け穴」に? ベールに包まれた検疫の実態

2020年7月9日 12:38
9秒でまるわかり!
  • 日本国内に入る米軍関係者は基地内の空港に着く場合が多い
  • 基地内の検疫状況は不明で「抜け穴」になっている懸念も
  • 日米合意では「必要なときは」検疫措置を行うとされている

 米軍関係者の国内外の出入りが多くなるこの時期、基地を抱える沖縄本島中部の繁華街には、軍人・軍属らが行き交う。国内に入る米軍関係者は民間空港ではなく、基地内の空港に米軍機やチャーター機などで着く場合が多いが、基地内での検疫状況は明らかになっていない。「日本の検疫体制の抜け穴」となっている懸念も拭えない。

米軍普天間飛行場の大山ゲートから出入りする車両=8日午後5時7分、宜野湾市

 8日夜の北谷町美浜。飲食店には多くのYナンバー車が止まっていた。店内はグループや家族で訪れた米軍関係者でにぎわう。40代の男性従業員は「今の時期は、お別れパーティーで利用する人が多い」と話す。

 一方で、沖縄市のゲート通りにあるバーの男性オーナー(64)は「米軍関係者が普段は訪れていたが、コロナの影響で3月から閉めている。近隣店舗にもさらに影響が出そうで不安だ」と話した。

 1996年の人や動物、植物の検疫に関する日米合同委員会合意では、米側は「必要なときは」検疫措置を行うとされている。米側に裁量があり、日本側が検疫することはできない。

 検疫官が感染症の患者を発見した時は、「直ちに日本国の検疫所長に通報する」ともある。厚生労働省は「どういう患者の情報がくるかは、明確には申し上げられない」とする。

 県によると、今回感染が判明した普天間飛行場所属の5人は14日間の隔離期間を経て発症が確認された。ただ、玉城デニー知事が米軍からの情報不足に危機感を示したように、詳細な移動履歴や検疫の有無は分かっていない。


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