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米軍がコロナ隔離で沖縄のリゾートホテル貸し切り 県は住民の感染リスク懸念

2020年7月10日 06:56

 在沖米海兵隊が新型コロナウイルスの感染対策として沖縄県北谷町内のホテルを借り上げ、人事異動者らを対象に隔離措置を実施していることが分かった。北谷町が9日、発表した。県と町は、基地外の民間地で隔離すると、県民への感染リスクが懸念されるとして問題視。野国昌春町長は2日、沖縄防衛局に抗議した。県も近く関係機関に抗議する方針だ。県、町ともに基地内での隔離を求めている。

対象者を隔離するため、在沖米海兵隊が借り上げた北谷町内のホテル=9日午後

 関係者によると米側は、全ての対象者を基地内で隔離するには手狭だと理由を説明している。

 町は対象者の人数や実施期間など隔離の詳細を沖縄防衛局、外務省沖縄事務所に説明するよう求めているが、9日時点で回答はないという。

 町の説明によると、6月30日に県の基地対策課から「在沖海兵隊が人事異動および転勤者を対象に、7月以降、北谷町内のホテルを滞在場所として使用する」と連絡があった。

 野国町長が沖縄防衛局に抗議した2日、防衛局、外務省沖縄事務所の担当者らが町役場を訪れ、隔離の概要を説明。

 (1)隔離対象者らは原則、客室内で過ごし、外出は禁止(2)接客やごみの片付けなどは、従業員が直接接触しないよう配慮している-などを伝えられたという。

 野国町長は8日、外務省沖縄事務所を訪れ、人事異動に伴う米軍人、軍属やその家族は「しかるべき期間を米軍施設内で隔離し管理する」よう求め、抗議した。町は10日も防衛局を訪れ、同様に抗議する予定。

 野国町長は「詳しい説明を求めているにもかかわらず、情報が出てこない」と批判。当初は発表を控えていたが「米軍が隔離のために基地外のホテルを使用している事実がある中、町としても動かないわけにはいかない」と発表の理由を説明した。

 米国はこれまで新型コロナ感染者が累計300万人以上おり、死者も13万人超でいずれも世界最多。日本法務省は「出入国管理および難民認定法」で米国からの入国を「特段の事情が無い限り、上陸を拒否する」としている。


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