時代の変化で会員の減少や役員のなり手がないなどの問題に直面する老人クラブを持続させようと、宜野湾市大山区では会長や役員を1年任期とし、生まれ年ごとの輪番制で務める方式が定着している。2年任期が重荷だとの声を受け、約25年前に任期を短縮して役員のなり手不足を解消した。存続の危機にある地域もある中、活発な老人クラブ活動を続けている。

記念誌に掲載された歴代会長

末吉孝和会長(右)と伊佐雅一前会長=6月22日、宜野湾市大山

記念誌に掲載された歴代会長 末吉孝和会長(右)と伊佐雅一前会長=6月22日、宜野湾市大山

 大山区老人クラブは4月現在、会員登録430人余、実数は350人で市内最多の人数を誇る。

 市老人クラブ連合会伊良波幸政会長は「先輩から引き継いだ伝統の役員選任で活動の継続と活性化が素晴らしい」とエールを送る。

 1968年、安仁屋真福さんを初代会長に発足。当時自治会長で33代目会長を務めた伊佐吉秀さん(86)は周知と資金造成のため高齢者に大人気だった沖縄芝居「乙姫劇団」公演を公民館で企画。会結成に弾みをつけたと述懐する。

 2年任期で次期会長は副会長が務める制度に負担が大きいとの声があり、第28代会長の宮城徳義さんの頃から歴代の先輩役員らで選考委員会を設け、生年代順送りの1年交代の方式に変えたという。

 会長には同期生が協力し、活動を後押しする。月1回の公民館での定例会では毎回50人ほどが参加し自前の昼食弁当を取る。

 「地域の伝統行事」「新聞記事の裏話」「西普天間の跡地利用」など時宜に合わせた多岐な内容の講座があり「高齢者大学」の雰囲気で会員から好評だ。「特殊詐欺に遭わないように」の講座終了後、実際に被害を未然に防止したケースもあった。

 4月から末吉孝和さん(72)が第53代会長に就いた。「健康・友愛・奉仕を理念に先輩各位の指導と会員の協力で頑張りたい」と抱負を語った。

 前任の第52代会長の伊佐雅一さん(70)は本土で会社勤めをし4年前に帰ってきた。会長の依頼にちゅうちょしたというが1年任期ということで引き受けたという。「1年の任期で先が見えることから最初からアクセル全開でできた。やったぞと達成感がある」と振り返った。 

 名城克巳自治会長は「伝統の綱引きの継続、子どもたちの安全・安心の地域見守りなど老人クラブが果たす役割は大きい」と感謝し、さらなる発展に期待した。(翁長良勝通信員)