大弦小弦

[大弦小弦]コロナ情報 地域にこそ共有を

2020年7月11日 05:00

 北谷町内で取材中、「海兵隊が異動対象者を町内のホテルで隔離している」との一報が飛び込んできた。新型コロナウイルスの感染対策が理由とはいえ、民間地での措置は理解に苦しむ

▼今月に入って県内では米軍関係者の感染確認が相次ぎ、不安が高まっている。「県民をばかにしている」「基地内でやるべきだ」。同席していた町民らにも寝耳に水で、一様に驚いた

▼10日、町にも同様の問い合わせや苦情が20件あった。ホテル名や受け入れ態勢などが明かされず、不安を訴える声が多くあったという

▼町関係では今年に入って、嘉手納基地を離陸した戦闘攻撃機の部品落下や米軍人らによる強盗事件、基地内火災、パラシュート降下訓練の強行が続く。その都度、関係機関に抗議し、迅速な情報提供を求めるが、全く改善されない

▼今回は県を通じてわずか1日前の連絡だった。「詳細を求めていた」として、発表まで9日かかった町の姿勢にも疑問符がつく。町内の観光関係者は、詳しい情報がない中での風評被害を懸念した

▼中部地区随一の観光地である町内には客足が戻りつつある。感染者情報を非公表にするとの米軍の姿勢は「良き隣人」政策の放棄ではないか。住民と観光客の命と安全に関わる問題だ。県や町は適切な情報開示と基地内隔離の早期実現に向け、強い姿勢を示すべきだ。(石川亮太)

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