JAおきなわ(普天間朝重理事長)は10日、20代男性職員が支店の金庫内から現金1350万円を横領していたと発表した。職員は6月16日から26日まで、横領を隠(いん)蔽(ぺい)するため金庫内の現金の数量を確認する現金有高表を水増し、改ざんし、発覚を免れていた。職員は不正を認め、7月6日から自宅謹慎中。JAおきなわは刑事告訴を検討している。

職員の業務上横領で謝罪するJAおきなわの普天間朝重理事長(中央)ら=10日、那覇市壺川・JA会館

 職員は本島中部の支店で信用事業の貯金業務を担当していた。同支店の課長が1日、現金有高表を確認中に書類と金庫内の現金が合わないことに気付き、不正が発覚した。横領した金はギャンブルに使い果たしたという。6日までに親族が全額返金した。

 規定では金庫内に入って現金を取りに行く業務は課長と担当者の2人で担当するが職員は複数回、1人で現金を取りに行き、現金をポケットに入れて盗んだ。

 通常は不正を防止するため、金庫から持ってきた現金を課長が現金有高表と伝票を照らし合わせながら確認するが、改ざん後の現金有高表のみを確認していたために発覚が遅れた。同支店の課長も今後、経緯を調査して処分を決定する。

 JAおきなわは昨年6月にも男性職員が約5年にわたり自動車共済金約1893万円を横領していたことが発覚している。

 普天間理事長は相次ぐ不正に「社員相互のチェック機能が十分に働いていなかった。社内のコンプライアンスが徹底されているか再度確認し、組織を挙げて再発防止に取り組んでいく」と謝罪した。