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沖縄の米軍トップ 普天間飛行場とキャンプ・ハンセンを「ロックダウン」 コロナ感染者62人に

2020年7月12日 08:13

 沖縄県は11日、宜野湾市の普天間飛行場で32人、本島北部のキャンプ・ハンセンで13人の計45人が新たに新型コロナウイルスに感染したと発表した。2~10日の17人を加え、今月だけで計62人の感染者が出ている。玉城デニー知事は米軍基地内でクラスター(感染者集団)が発生しているとの認識を示し、在沖米軍トップのクラーディー四軍調整官に普天間とハンセンの閉鎖を要求。クラーディー氏は「ロックダウン(封鎖)している」と答えたという。

米軍関係者に多数の感染者が出たと発表する玉城デニー知事=11日午後、県庁

知事発言の骨子

7月に感染の確認された在沖米軍基地

米軍関係者に多数の感染者が出たと発表する玉城デニー知事=11日午後、県庁 知事発言の骨子 7月に感染の確認された在沖米軍基地

 玉城知事は約30分間の電話会談で(1)米国から沖縄への移動禁止(2)基地内の感染防止対策を最高レベルに引き上げ、違反者の米国への送還-など7項目を要請。クラーディー氏は「私の権限における最高レベルの感染防止対策を取っている。米国から沖縄への移動禁止は私の権限では答えられない」と語ったという。

 感染者数の公表には「私に権限はないが、県が公表しても報告を続けたい」と答えたため、県が公表に踏み切った。クラーディー氏は「移動制限措置の対象者を基地内に収容する限界を超えている」と述べ、北谷町内のホテルでの隔離措置を続ける考えを示した。

 玉城知事は会談前の記者会見で、米軍の集団感染に「衝撃を受けた。短期間で多数発生していることは極めて遺憾。感染防止対策に強い疑念を抱かざるを得ない」と米軍の対応を批判。「感染の第2波が来たという緊張感を持ち、県民の健康や経済活動を守るため全庁体制で対応する」と強い危機感を示した。

 謝花喜一郎副知事は11日午後、川村裕外務省沖縄大使、田中利則沖縄防衛局長に知事と同様の7項目を要請した。県は米軍関係者から県民に感染拡大の恐れがあることから、中部地域のPCR検査体制を強化するほか、感染した軽症者や無症状者の療養施設を確保する準備を進めている。

 米軍によると、感染者は全て基地内で隔離し、濃厚接触者は保護措置に置かれている。大城玲子保健医療部長は感染者が米国から入ったというより「県内の基地で感染が拡大している」と推測。「少なからず県民への影響はある」との認識を示した。

 県の第2波に備えた指標では米軍関係の感染は対象に含まれないが、60人規模の新規感染は上から2番目の第3段階に当たり、県が緊急事態宣言を発令する警戒レベルになる。

 県内の米軍関係では3月に嘉手納基地3人、今月2日にうるま市のキャンプ・マクトリアス1人、8日に普天間飛行場5人、9日に普天間1人、キャンプ・ハンセン3人、10日にハンセン7人の感染を確認した。


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