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「正式に報告を受けていないから」気色ばむ玉城知事 米軍クラスター会見 感染者数の公表巡り報道陣と応酬

2020年7月12日 18:10

 米軍普天間飛行場とキャンプ・ハンセンでの新型コロナウイルスの集団感染が発覚した11日、沖縄県の記者会見は非公表とされた感染者数を求める報道陣と、応じない県の応酬が繰り返された。会見の約3時間後。米軍とのやりとりを通じてようやく公表できることになった後、県幹部は「ほっとした。ほっとしたというのもおかしいが」と内心を吐露した。

米軍関係者に多数の感染者が出たと発表する玉城デニー知事=11日午後、県庁

 「正式に報告を受けていないからです」。感染者数を非公表とする理由を問われた玉城デニー知事が気色ばんで繰り返した。

 「クラスターが起きている」「衝撃を受けた」「強い危機感」。知事は基地内の「多数」の感染発覚を発表するコメントで事態の深刻さをにおわせた。肝心の具体的な人数は「米軍には数は公表しないという取り決めがある」と伏せ続けた。

 知事の退出後の事務方の説明でも、質問は非公表の理由に集中した。「県の責任として米軍の要請を振り切ってでも数字を言えないか」。迫る報道陣に、大城玲子保健医療部長は「公表したいのはもちろんだが、できない」「くみ取っていただきたい」と苦しい回答に終始した。

 事態が動いたのは、会見終了から約3時間後の午後9時。玉城知事との電話会談で、クラーディー四軍調整官が「県が公表することを妨げない」と発言したことをきっかけに、県は人数の公表を決めた。公表後の取材で、大城部長は「情報を出してしまって次から情報がなくなってしまったらという心配もあった」と内心を語った。

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