東京で43・3度。環境省のHPで公開している「2100年 未来の天気予報」で、気象キャスターを務めるタレントの小島瑠璃子さんが、ほぼ全国で40度を超えた夏の気温を説明する

▼熱中症による死者は全国で1万5千人超を記録し、農作物への被害も発生。最大瞬間風速90メートルのスーパー台風や異常豪雨の発生に注意を呼び掛ける

▼実際に、世界各地で地球温暖化の影響が出ている。今年に入り、南極では過去最高の18・3度を記録、アフリカでは干ばつやバッタの大発生など異変の報告が相次ぐ。北極圏では氷河の下に眠る未知のウイルスを引きずり出す可能性の指摘もある

▼日本でも九州に甚大な被害をもたらした記録的豪雨をはじめ、毎年のように水害が発生。気象庁が「数十年に一度の大雨」などとして最大級の警戒を呼び掛ける特別警報は、運用開始から7年で計16回も発令されている

▼沖縄では台風襲来時に3回出され、けが人や浸水、農林水産業や観光への被害も出た。これから「大暑」を迎え、さらに暑さが厳しくなる。台風の発生も予想され、コロナ禍での複合災害の備えが必要だ

▼過去の経験が役立たない自然災害が増えている今、行政の対策だけに頼れない。自ら課題を見つけ、命や地域をどう守るか。動画の未来は作り話ではなく、目の前に迫る危機を示している。(吉川毅)