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「世界で最も感染者が多い国なのに」無症状の人に検査しない米軍に怒りの声続出

2020年7月16日 08:31

 無症状者にはPCR検査を実施せず-。在沖米軍基地で新型コロナウイルス感染が拡大する中、15日に新たに発覚した事実。「世界で最も感染者を出しているのは米国なのに、あまりに無責任すぎる」。米軍の管理体制の甘さに、基地の従業員や周辺住民は怒りが収まらない。

多くの店が閉まったままの繁華街とキャンプ・ハンセンメインゲートから出てくるYナンバー車両=15日、午後6時半ごろ、金武町

 キャンプ・ハンセン内で働く男性従業員は、米軍関係者が日本へ入国する際にPCR検査をしていなかったことを知り、絶句した。15日には新たに36人の米軍関係者の感染が公表されたが「こんな状況だと、むしろ数字を低く発表してないかと疑いたくなる」と疑念は深まるばかり。「感染への不安は日に日に増している。一刻も早く基地従業員に検査してほしい」と訴えた。

 在日米海兵隊は2日の公式フェイスブックで、海兵隊員が金武町内にある老人ホームのために草刈り作業した様子をアップした。「初めて基地の外へ出て、ボランティア活動に参加したと笑顔で話していました」と、3週間前に沖縄に到着したばかりの若い海兵隊員を紹介。

 「2週間の隔離生活を終え」参加したと安全性を強調しているが、町内在住の女性(39)は「せっかくいい活動をしているのに、逆に不信感と不安につながる。組織としての危機管理が甘すぎる」と納得できない様子。

 県内でコロナ患者を受け入れる医療機関に勤務する男性職員も、米軍の管理態勢に首をかしげる。「沖縄と同等の徹底した感染対策を望む。感染症は人を選ばない。PCR検査を徹底するべきだ」

 米軍が、非公表だった感染者数を公表に転じた事については「患者が増えて海軍病院内で対応できなくなった場合、県内の医療機関を利用せざるを得ないという米軍側の事情からだろう」と推測する。「重症者をどれだけ治療できるのか、われわれは海軍病院の医療能力も医療資源もよく分からない。それでも患者が来たら受け入れないといけない」と嘆いた。


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