■沖縄の釣り情報[有釣天]
大物を狙って30年以上の経験を持つ那覇市の宜保成信さん。公設市場で働いていた若い頃は、たまの休みに車を走らせ山原の磯で大物狙い。29キロと32キロのアーラミーバイを仕留めた際には、1人で担いで急峻(きゅうしゅん)な崖の上を登り持ち帰っていたそうだ。
9日の午後6時、久しぶりの大物を求めて1人で宜名真海岸水深20メートルの磯へ。ハリス100号、クエ専用40号の針に餌は冷凍サバを1匹掛けを準備。向かって右側のどん深ポイントを避けて、比較的浅い海底に餌を降ろすと、3時間後に超大物で竿(さお)が折れそうなほど急角度に曲がった。
急いで底から引き離して浮かせると、5分で海面を割った103センチ、24・05キロのアーラミーバイにギャフ打ち。1人では体力が持たず、電話でサポート依頼した釣り仲間2人とともに車に運び入れ。「疲れ果てて声も出せなかった」と話した。
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タマンとガーラがよく釣れていると知人からの情報提供を受け、中城海岸に向かった許田勇次さん。6月28日の午前3時、車を降りて5分ほど歩いた一帯の水深が2メートルほどの岩場に到着した。
明け方のゴールデンタイムを逃さぬようにスピーディーにピトンを設置。根がかりの少ない砂地帯に向かってシガヤーダコの餌を投げ込んだ。
弱風で穏やかな海況、1投目からすぐに魚の反応が出て連続してヤマトビーが釣れた。周辺が確認できるほど明るくなった午前5時50分に大きなアタリ。1度沖向けに走った後、徐々に力を弱めて海面に姿を現したのは101・5センチ、14・72キロのガーラだった。
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6月27日にフェリーで座間味島に渡った八重瀬町の新里海都さん。目指すのは船で渡礁可能な地続きのマル秘ポイント。水深5メートル以上ある場所で、前回の釣行時に強度のあるタマン竿を格闘中に折られた悔しい経験がある。
座間味港に着いてすぐ、知人の船でグルクンを楽しんだ後、同行した2人のメンバーと岩場に降りた。合計4本の竿を用意してタコの餌を掛けて遠投。ひっきりなしに竿先に反応が現れ小さなミーバイが連発した。
そして翌28日の午前1時に竿の胴部分から曲がる大型魚がヒット。やりとりの末に74・5センチ、6・3キロのタマンを釣り上げた。(名嘉山博・釣りPower)